細川流 盆石 水盆石 芸術 細川流倭盆石景
奈良市 元興寺地蔵会 盆石奉納
2012年8月23日
昭和23(1948)年に復興した宗教行事で、極楽堂(曼荼羅堂)に掲げられる各界名士奉納の行燈絵が、初志の行を今に伝えます。2012年で復興して64年目になります
毎年8月23日・24日の両日で執り行う地蔵会は、その伝統を受け継ぐもので、有縁無縁一切霊等を追善し、また家内の繁栄と子供たちの健やかな成長を、そして世界の平和を地蔵大菩薩に祈願する行事でもあります


・献灯会 各界名士揮毫による行燈絵 
・献華 一光流 梅田博宣家元
・供花 小原流 愛染寮華道部
・盆石 細川流 横山宗石二代目家元および社中
元興寺は、藤原、奈良時代は崇佛派の蘇我氏による仏教政策や、朝廷(僧綱)の管理下にある三宝常住の官寺でした。しかし平安時代になると、律令制度の崩壊によって、官大寺は無くなり、権門寺院でもある興福寺や東大寺の支配下に組み込まれました。更に鎌倉時代になると、元興寺は伽藍が解体し、堂塔が分散してしまいました。その中で僧坊遺構の極楽坊は室町時代には、興福寺大乗院の支配となり、坊主は己心寺(大安寺)門流(真言律の西大寺流)とされました。江戸時代には、西大寺直門として多くの重役を輩出しました
明治維新の回禄により門流が途絶え、無住化しました。しかし、昭和十七年より真言律宗大本山宝山寺の実質支配となり中興されることになりました。そして、戦後の文化財保護法や宗教法人等の制定によって復興されました。

皆さん頑張って奉納させていただきました。